アンチエイジングドック
アンチエイジングドックとは
従來の人間ドックや検診は、病気の早期発見、早期治療を目的とし、それなりに役割を果たしてきたといえます。それに対してアンチエイジングドックは、病気になる前から自分の体の弱点や、老化の進んだ部分を評価して認識しておくもので、予防方法の提案に繋がります。人間の体を血管年齢、ホルモン年齢、筋年齢、骨年齢、神経年齢の体内年齢(老化年齢)に分け、検査によってどの項目が実年数と異なっているか評価します。また、老化危険因子として生体内の酸化ストレス、代謝機能、心身ストレス、生活習慣との関わりも評価します。それらを下に、食事、運動、生活習慣、薬、サプリメントなどについてできることがあれば、提案します。
体内年齢
老化年齢の評価
1. 血管年齢
どんな人でもその人なりの動脈硬化になる変化をもっています。検査としては、血圧脈波検査、24時間自動血圧計、頸動脈エコー、心エコー、血管内皮機能(FMD)。血液検査では高感度CRP、アディポネクチン、ホモシステイン、LDLコレステロール、HDLコレステロール、中性脂肪などがあります。
2. ホルモン年齢
加齢に伴って次の4つのPAUSE(休止)が問題になります。
- 下垂体 IGF-I、Somatopause.
- 副腎 DHEA、Adrenopause.
- 精巣 テストステロン、Andropause.
- 卵巣 エストロジェン、Menopause.
これを踏まえたうえで、問診と血液、尿の検査によって評価します。
3. 筋年齢
加齢に伴い筋量や筋力などの筋機能は低下します。
握力を測ることにより、文部科学省の新体力テスト実施要項を参考に評価します。
4.骨年齢
骨密度を測ることにより骨粗鬆症の傾向をみます(骨量)。さらに骨型アルカリフォスファターゼや、尿中デオキシピリジノリンを測ることで骨質の問題の有無がわかります。
5.神経年齢
高齢者の高次脳機能の評価には、血管性認知障害で早期から障害される機能をみる、ウイスコンシンテスト(WCST--慶応FSversion)と、アルツハイマー病で早期から障害される、記憶を主体とする機能をみるMMSEの組み合わせが、簡便かつ有用です。
老化の危険因子としての、酸化ストレス度の評価
- DNAの損傷
- 酸化損傷
- 水溶性抗酸化物質
- 脂溶性抗酸化物質
- 酸化前駆因子
などによってどの程度の酸化ストレスに曝されているのかを血液と尿の検査で判定します。
これはアンチエイジングドックに特有なものであります。そのほか、メタボリック度をチェックし、運動能力度を評価します。また中高年男性について、更年期障害度を評価します。
費用
Aコース 全般 | 50,000円 |
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Bコース 全般 | 35,000円 |
Cコース 循環器 | 10,000円 |
Dコース ホルモン | 15,000円 |
Eコース 酸化ストレス | 25,000円 |
Fコース Dコース+Eコース | 30,000円 |
Gコース 男性更年期 | 5,000円 |